融資を受けれる決め手になる書類のひとつ、バランスシートとは?
バランスシートとは貸借対照表と呼ばれる表のことをいいます。バランスシートは事業を始める時、決算時などに作成されそのときの資産や資本、負債の情報が記載されています。資産とは現金や貯金、車、不動産など会社名義で所有している財産のことをいい、資本とは事業で得た利益を積み重ねたものをいいます。負債とは簡単に言えば借金のことです。バランスシートを見ることで、その会社の経営状況などといったその企業の安全性がわかります。
株式会社では株主や融資をしている銀行などにバランスシートを公表しなくてはいけません。公開されたバランスシートを見て、株主が株取引をしたり、銀行が融資の見直しをすることがあります。
株取引などに用いられることもあるバランスシートですが、融資を受ける際にも必要な書類となっています。そして融資の審査に通ったり、通らなかったりする大切な資料です。どの点を確認されるのかというと、まずは自己資本比率です。計算方法は「資本÷総資産×100」です。総資産には借金も含まれるので、この比率が高いほうが借金が少ないということになります。自己資本比率が高いほうが融資を受けやすくなっています。他にも土地などの固定資産がある場合は、固定比率を見ます。計算方法は「固定資産÷資本×100」でこちらの比率は低いほうが望ましいです。もし100以上になっている場合は自分の資本よりも固定資産のほうが高いということです。つまり借金をして固定資産を購入して、まだその返済をしているということになるので融資を受けにくくなります。