確実に融資を受けるために!事業計画書作成のための3つのポイント

事業を始める前に融資を受ける際に、お金を貸してくれる金融機関に提出する書類に事業計画書があります。事業計画書とは借入の申込書や、資金の使い道を記入した表、さらに事業を始めたあとの収支計画などを示す大事な書類です。そしてその事業計画書を見て、金融機関はその経営者にお金を融資しても返済が滞ることなくきちんと行なわれるかを判断します。その事業計画書次第で融資される金額が減らされることもあるので、しっかりした自己アピールが必要です。事業計画書とはいわばお金を借りるためのプレゼン資料なのです。

そのプレゼン資料を融資を受けれるように作成するためには3つのコツがあります。まずは数字に関することです。新しい事業を始めるためにいくら必要なのかや、いくら用意しておきたいのかというところから融資してほしい金額を決めます。一番のポイントは調達できる資金(申込みする融資の希望額もこちらに足す)と、必要な資金の合計が同じ金額になるようにすることです。例えば調達できる金額が500万円なのに、必要な資金が600万円なら100万円不足していることになります。じゃあその100万円はどこから用意してくるのかや、100万円足りないなら開業できないのではないかといったような不安要素を作ってしまう原因になってしまいます。逆に必要な資金のほうが少ない場合もじゃあそんなに融資しなくてはいいのではないかと判断されて、本当に融資して欲しい金額が融資されないかもしれません。必要な資金が多い場合は融資の希望額を増やすなどして、同じになるようにしましょう。

次に文章に関することです。事業を始める目的や、事業経験の有無、さらにその職種の経験の有無、取り扱う物やサービス、セールスポイントなどを記入したり、質問されることがあります。全部よく考えておくことが大切ですが、特に大切なのがその職種の経験の有無とセールスポイントになります。例えばパン屋を開店する資金を借入したいとします。その人が「パン屋の経験はありませんが、パンは大好きなので頑張ります。」と言うのと、「パン職人として有名パン店で10年間勤務しました。パンの作り方も売り方も自信があります。」と言うのでは大きな違いです。経験者でない場合は嘘をつく必要はありませんが、他のアピールポイントで挽回しましょう。セールスポイントは一番のプレゼンポイントです。自分のやる気だけでなく、始めようとしている事業がどのくらい安定的に利益を上げられるかや、店舗や事務所を構える場合はその場所の集客力のアピールなどをしましょう。

最後に意外と忘れがちなのが、作成した事業計画書を見直すということです。計算間違いが一箇所でもあるとすべての説明がちぐはぐになってしまうことがあります。もう一度計算機で計算しなおしておきましょう。文章でも誤字脱字のないように、そしてアピールが長すぎてわかりにくくなっていないか?わかりやすく簡潔になっているかを客観的に確認しておきましょう。

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