任意整理とは

任意整理という言葉、よく聞くけれどどんなものなのか分からないというのをよく聞く。任意整理とは、一言で言ってしまうと『裁判をせずに弁護士や司法書士に金融会社と話し合いをしてもらって、利子と元本を含めた支払い金額を見直す事』だ。しかし、これには色々と条件があるので、任意整理を考えている人がいたら、この条件を元に考えて欲しい。

・債務と契約会社の数

現在、自分の債務がどれくらいで、一体何社のカード会社と契約しているのか、貴方は把握しているだろうか？ただ漠然と毎月の支払いをしていて、それが苦しくなったので任意整理をしたいというのは難しい。それに、この任意整理というのは、会社に勤めていたり定期的に収入のある人だけが受けられるという事もポイントだ。その為、現在の債務に対して利率を計算し直し、3年の間に払いきる事が出来るように金額を設定し直す。契約会社が多いと、その分交渉を行う窓口が増えるので、当然弁護士や司法書士に支払う金額も増える事を理解して頂きたい。

・信用情報機関について

信用情報機関というのも、聞き慣れない言葉だが、今後任意整理をした後もカードを利用したいという人は絶対に知っておきたい言葉だ。この信用情報機関とは、カードを契約する際にどのカード会社でも利用する、カードに関する信用情報が登録されている機関のことだ。ここに、任意整理を行ったあと債務が残っている場合は任意整理有りと登録される。そうすると、現在利用しているカードや、これから利用しようと思っていたカードが使えなくなる・もしくは利用限度額が引き下げられるという事が起こり得る。過払いだった場合は登録されないので、こういう事は無いのだが、返済期間がそうとう長くないと過払いというのは無いので、登録される事を承知していた方がいいだろう。

・過払いについて

先程も出てきた言葉『過払い』。これは、長期に渡り現在の利息制限法を越える利息で契約し、返済を行っていた場合、元本を現在の利息制限法で計算し支払った場合と比較して、算出された差額を過払い金という。この過払いについては、年数にして７～８年くらい返済期間があれば発生している可能性がある。しかし、ショッピングだけの利用では発生していない事が多いので、不安であれば弁護士に相談して欲しい。

任意整理は、自分の債務が返済できる限界に達し、尚且つカードの利用をしなくても困らないという人が利用する手段である。ただ借金が減るならという安易な気持ちで行うと、その後が大変だったりするので要注意である。しかし、自己破産などを考えている人なら、まずはこの任意整理を考えてみるといいだろう。自己破産よりもリスクが低くてすむ。まずは、自分の債務と、返済方法、金利などについて一度深く考えて欲しい。”

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