始めは楽で後はきつい?融資における据え置き期間とは?
新しく事業を始める際に、融資を受けることは普通のことです。自分で貯めたお金だけで、事業を始めることができる人はほんの一部の人ですし、貯金だけで始められる余裕があっても事業が最初からうまくいくとは限りません。普通は初めのうちはなかなか利益をあげにくいものです。そのため貯金に十分な余裕があっても融資を受けておくことをオススメします。なぜなら事業を始めて、なかなか軌道に乗らず、貯金が減ってからでは融資が受けれないかもしれないからです。
融資には据え置き期間という期間が存在します。申込用紙にも据え置き期間3ヶ月とか6ヶ月とか記載されていますが、その据え置き期間とはどういう期間なのでしょうか?それは先に説明したように、事業の初めのうちはなかなか利益をあげにくいため、返済に充てる売上がだしにくいものです。据え置き期間とは決められた期間は元金の返済を据え置いてくれる期間なのです。つまりその期間は返済は金利だけ支払えばいい期間ということです。最初のうちは金利だけ支払って、事業が軌道に乗って利益を出せるようになってから元金を返済することができます。
例えば500万円を5年間で返済する契約の融資を受けたとします。金利を考えずに単純に5年×12ヶ月=60回で割ると、1回当たりの返済は約8万3千円になります。据え置き期間が6ヶ月だったとして、6ヶ月元金の支払いを据え置くと60回の返済から6回分据え置くので54回で返済しなくてはいけません。一回あたりの返済は約9万2千円になります。経営の厳しい初めの頃は金利だけの支払いで楽になりますが、その分あとの支払いが増えるので少しきつくなります。とはいえ最初に無理して返済してもっと経営を厳しくしてしまうよりは、上手に据え置き期間を利用して事業を軌道に乗せるほうが返済が楽になるかもしれません。初めのうちにうまくいかないことがあっても、返済を焦る必要がないので事業を始めやすくなっています。